ブス会*

Stage

公演情報

男女逆転版・痴人の愛

ペヤンヌマキ×安藤玉恵生誕40周年記念ブス会*
『男女逆転版・痴人の愛』

公演日程
2017年12月8日(金)~19日(火) こまばアゴラ劇場
脚本・演出
ペヤンヌマキ(原作:谷崎潤一郎『痴人の愛』)
出演
安藤玉恵 福本雄樹(唐組) 山岸門人 / 浅井智佳子(チェロ演奏)

あらすじ

「小鳥を飼うような心持」で女給の少女「ナオミ」との同棲を始めた平凡な主人公・譲治。二人の主従関係が逆転していく様を描き、1924年の発表から約100年の時を超えて未だ読まれ続ける不朽の名作、谷崎潤一郎の『痴人の愛』を、現代に置き換え男女逆転させて描くブス会版『痴人の愛』。
仕事人間の40歳独身女性の“私”は男性に対して独自の理想を持つようになる。それは未成熟な少年を教育して自分好みの男に育て上げるというもの。ある日“私”は美しい少年ナオミと出会い、「小鳥を飼うような心持」で同棲を始める。人見知りで垢抜けない少年だったナオミは次第にその美貌を利用して奔放な振る舞いを見せるようになり“私”はナオミに翻弄され身を滅ぼしていく…。

ペヤンヌマキ コメント

谷崎の『痴人の愛』を最初に読んだのは中学生の頃でした。男性経験もなく男女の色恋の機微など全くわからなかった当時の私は全くピンと来ず、途中で読むのを断念しました。二度目に読んだのは、20代の時。ちょうど一回り以上年上の男性に可愛がられたい年頃だった私にはジャストフィットしました。男女の関係が逆転していく様に共感し、マゾヒズムとサディズムの関係性にゾクゾクし、ナオミのように年上男を振り回せる女に憧れました。譲治さんに関しては足フェチのMオヤジとして認識し、その滑稽な姿に笑いました。

そして40歳になった今、改めて読み返してみると、20代の時とは全く違う視点で共感したのでした。私は譲治さんに感情移入していたのです。
純粋無垢な美少年を家に囲って鑑賞物のように眺めながら過ごしてみたい、美味しいものをたらふく食べさせてやりたい、そして自分好みの男に育て上げてみたい。年齢を重ねていくうちにそういう願望が沸き起こっていたのです。恋愛感情と母性本能がごちゃ混ぜになってわけがわからなくなった「痴人」と呼ぶに相応しい状態だと思われます。そして見込んだ男をもれなくとんでもないダメ男に育て上げてしまい、最後には「このクソババア!」と足蹴にされる。そんな自分の姿まで想像してゾクゾクしています。そんな年頃の40歳。まさか自分が譲治さんになってしまうとは、若き日の私には全く想像つかないことでした。年齢を重ねるって面白いものですね。

谷崎の『痴人の愛』は「男性」である譲治が「女性」であるナオミに翻弄される話ですが、100年の時を超え、女性も男性と同等に、勤労するようになった昨今、つつましく働いてきた「女性」が「美少年」を飼う話は非常に現代的ではなかろうかと考えたのがこの企画の出発点です。そして、ほかでもないこの私が、40歳までつつましく勤労してきた女性でもあります。「働く女性」という、もはや避けざる社会実情と約100年前の文学の融合に劇作家として挑戦したいと思っております。

また本公演に先立ち、去る7月に同作品のリーディング公演を行いました。リーディングという形態、通常の劇場とは違った古民家での上演、チェロの生演奏、全て初めての試みで、私にとってすごく刺激的な創作体験となりました。そしてこれから更に時間をかけてこの作品を深め、12月にアゴラ劇場で上演できることの贅沢さ、これまでのブス会の作品にない新しいものができる予感がひしひしとしています。リーディングのテキストを書くに当たり、原作「痴人の愛」から大好きな谷崎さんの言葉をお借りしつつ、私自身の言葉を加えて行く作業は、なんだか谷崎さんとセックスしているような妙な心持ちを覚えました。更に深化した12月アゴラ劇場での本公演にぜひご期待ください。

キャストプロフィール

安藤玉恵

<私>

安藤玉恵

1976年、東京都出身。
映画『夢売るふたり』(西川美和監督)で第27回高崎映画祭最優秀助演女優賞受賞。
近年の出演作に映画『結婚』(西谷真一監督)、『彼女の人生は間違いじゃない』(廣木隆一監督)、舞台『結びの庭』(岩松了作・演出)、『夜更かしの女たち』(倉持裕作・演出)など。
ペヤンヌマキ作・演出舞台には『女のみち』『女のみち2012』(初演、再演)に出演。

福本雄樹

<ナオミ>

福本雄樹

1993年、兵庫県出身。
日本大学芸術学部演劇学科演技コースに在学中の2014年、唐十郎率いる劇団唐組に入団。
『桃太郎の母』『鯨リチャード』で主役に抜擢され、若手ホープとして注目される。
最近の主な出演作に唐組『ビンローの封印』(2017年5月上演)がある。

山岸門人

<浜田>

山岸門人

1982年生まれ、東京都出身。関東国際高校卒。
2015年まで劇団鹿殺しに所属。
近年は映像への出演も多く、最近の出演にテレビ「立花登青春手控え2」(BSプレミアム)、「あなたのことはそれほど」(TBS)、舞台「市場三郎 温泉宿の恋」(福田転球作、河原雅彦演出)などがある。

浅井智佳子

<チェロ演奏>

浅井智佳子

千葉県出身。武蔵野音楽大学チェロ専攻卒業。
これまでにチェロを白神あき絵、勝田聰一、三宅進の各氏に師事。タマーシュ・ヴァルガ、フランソワ・バドゥエルのマスタークラス受講。
現在フリーチェロ奏者としてオーケストラや室内楽、ソロを初めレコーディング、イベント演奏、ライブ活動等様々な場で幅広く活動する傍らオーケストラ講師から個人レッスンまで後進の指導にもあたる。

スケジュール

12/8
FRI
12/9
SAT
12/10
SUN
12/11
MON
12/12
TUE
12/13
WED
12/14
THU
  休演日
★ 過去作品上映
14:00 14:00   14:00 休演日
19:30○ 18:00 19:30 19:30 19:30  
12/15
FRI
12/16
SAT
12/17
SUN
12/18
MON
12/19
TUE
  14:00 14:00 14:00 14:00
19:30 18:00 18:00 19:30  

※開場は開演の30分前、受付開始は開演の45分前。未就学児入場不可

○ プレビュー公演

★ 過去作品上映
 12月9日(土)
 12時 「お母さんが一緒」、15時 「女のみち2012再演」、18時 「お母さんが一緒」
 ※各回上演後にトークショー開催!

会場
こまばアゴラ劇場
東京都目黒区駒場1-11-13

チケット

料金(40周年記念価格)
一般シート(入場整理番号付自由席) 前売4000円/当日4500円
ブスシート(入場整理番号付自由席/1〜2列目ベンチ席) 前売4000円/当日4500円
○ プレビュー公演 一般シート・ブスシート共に 前売3800円/当日4300円
★ 上映会(入場整理番号付自由席) 前売・当日共に 1500円
一般発売日
2017年10月14日(土)10:00〜
チケット取扱い
・e+(イープラス)
 http://eplus.jp/busukai/
・チケットぴあ
 http://w.pia.jp/t/busukai/
 0570-02-9999(Pコード:481-323)
・ローソンチケット
 http://l-tike.com/busukai
 0570-084-003(Lコード:34892)
 0570-000-407(オペレーター対応)

スタッフ

美術 田中敏恵 / 照明 伊藤孝(ART CORE) / 音響 中村嘉宏 / 舞台監督 村田明、土居三郎
演出助手 奈良悠加 / 小道具 小林麗子 / イラスト Cato Friend / 宣伝美術 冨田中理(Selfimage Products)
WEB rhythmicsequences / 宣伝写真 宮川舞子 / 広報 黒澤友子
制作 半田桃子、横井佑輔 / 制作助手 榎本靖、岩田博之 / 制作協力 木下京子、黒澤友子
企画協力 山田恵理子 / 協力 マッシュ、唐組、テレコムスタッフ
主催 ブス会*

アーツカウンシル東京
助成:アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)

公演に関するお問い合わせ

ブス会* 080-7943-2251(10:00〜20:00) info@busukai.com

  • ペヤンヌマキ×安藤玉恵生誕40周年記念ブス会*『男女逆転版・痴人の愛』チラシ表
  • ペヤンヌマキ×安藤玉恵生誕40周年記念ブス会*『男女逆転版・痴人の愛』チラシ裏